ごあいさつ

第20回日本看護医療学会学術集会の開催にあたり、学術集会長を拝命いたしました。貴重な機会を頂き、大変光栄に存じます。学会開催にあたりご支援・お力添えをいただきました、学会関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
超高齢社会であるわが国では、認知症高齢者も増加の一途をたどっています。認知症高齢者数は2025年には約700万人、65歳以上の高齢者の5人に1人になると見込まれています。認知症の人が自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指し、2015年には「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~」(新オレンジプラン)が策定されました。
そこで、本学術集会のテーマを「超高齢社会を支える看護-認知症高齢者と家族をまもり支える看護-」とし、認知症の人やその家族の暮らしや命を支えるために必要な多職種の連携や協働、看護に求められること、今後の方向性など多方面から考えてまいりたいと思います。
シンポジウムでは、「認知症ケアの現状と課題」をテーマに、医療機関や地域で活躍する認知症看護認定看護師の東佐恵子氏、歯科衛生士の真樹ひろみ氏、保健師の名和めぐみ氏をシンポジストとしてお迎えし、認知症ケアへの取り組みやその成果、問題点と課題などをお話し頂きます。会場の皆様を交えて活発なディスカッションができれば、と思っております。
講演では、テレビ等でもご活躍の藤野良孝氏による、コミュニケーションの手段としてのオノマトペの活用について、楽しくお話しいただく予定です。 また、中高年の新しいエクササイズであるウエルルビクス運動を提唱されている竹島伸生氏による具体的な運動方法も交えた特別講演(一般公開)を予定しています。
岐阜県での開催は2006年の第8回学術集会以来となります。会場の朝日大学の最寄駅は名古屋駅からJR東海道線で30分弱の穂積駅です。駅からはスクールバスで5分と、交通の便が良い場所に位置しております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

学術集会長 須賀京子
(朝日大学保健医療学部看護学科)